よるの美容院
よるの美容院 市川朔子 講談社
幼馴染の事故を目の前で目撃したせいで、声がでなくなったまゆ子。
そのため美容院を経営するナオコ先生の所へ行くことに。
<登場人物>
○まゆ子…自分のせいで幼馴染が事故にあったショックから声がでなくなる。
母との関係がうまくいってない。メモ帳で筆談。
○ナオコ先生…「ひるの美容院」を経営。甘いものが大好き。髪を洗う手は、「天使の 手」。過去に悲しいことがありそうだが、記述はない。
○サワちゃん…「ひるの美容院」の見習い。ネイルなども習っており、トータルビュ ティーを目指す。姉御肌。颯太の姉。
○颯太…サワちゃんの弟。塾をさぼり、姉を探してたどり着いた「ひるの美容院」でま ゆ子と出合う。まゆ子のリハビリに付き合う。
○古本屋のおじさん…ダジャレが大好き。
・子どもが声が出なく話って、結構見たことがあるような。この本は、母との関係はうまくいってないようだが、詳しく書かれていない。
・「ひるの美容院」での生活がメインのため、温かく読んでて重くなることはなかった。サワちゃんと颯太の関係も下手したら重くなるのに。
・ナオコ先生のキャラがいい。朝食は「しっかり、たっぷり」、この言葉いい!
・颯太は言葉遣いも行動もやんちゃだけど、まゆ子のリハビリに付き合ったり、仲直りする場面もよくて、いい子やー。 男→女の恋愛模様、やっぱりいいですね。
・美容院で髪を洗ってもらう、あの少しむずむずするけどリラックスできる。あの感覚が蘇る作品でした。