人形が死んだ夜
人形が死んだ夜 土屋隆夫 光文社
紗江の小学生の甥・俊が轢き逃げに遭い死亡。
そこには、最期を看取ってくれたという目撃者・南原がいた。
しかし南原の目撃談を聞いた紗江は疑惑を募らせ、現場に第三の男「電話の男」がいたかのように振る舞い、南原を揺さぶる。
そして榊祭りの夜、群集の中で南原が殺された。
紗江の復讐劇。
<登場人物>
○咲川紗江 …姉の美登が病気のため死亡、父親が誰か分からないのもあり、甥に当た る俊を我が子のように育てる。
○咲川俊 …小学生であるが、天才的な絵を描く。吃音があり。初対面の人と顔合わせ て話すのが苦手。
○南原謙也 …参議院議員の秘書。事故の目撃者であり、犯人。
○土田警部 …事故を捜査する。
・この本は385ページの長作だけど、紗江が目撃談に疑惑を持つシーンが、ほとんど カットなく3回ほど出てきて、読んでいてしんどかった。というか、もう3度目は飛ば したわー(笑)
・俊の母親、美登の話しもいるのかな?なぜ紗江が育てているのかという話だとは思う けど、ここも特に本筋には関係ないのでいらない…。父親が実は容疑者とかなら分 かるけど。
・一番疑問なのは、紗江も疑惑を抱いた一つ、南原が目撃した地点での視点。これは、 警察も現場で実際に確認するでしょう。なぜ紗江みたいに気づかないのか?ここら辺 がもやもや~。
・うーん、合わない小説でした。